昨日の夜、
家路につく途中に、
おにぎりが落ちていました。
道端に。

どこかの母親がつくって、
サランラップなるもので
つつんで。
でも、
朝からバックの中で
揉まれにもまれ
もはや流れ着いた石ころみたいに
角がとれてしまったカタチを
なしており、
もちろん、サランラップは
剥ぎとられハダカになり、
そこで、ふた口ほど
かぶりついた状態で路上に。

私の歩く道筋上に、
いたわけです。

あ、おにぎりの具は、
おそらくシャケです。


これは、
落ちているからといって
おにぎりに変わりはないし
じゃー、おにぎりならば
食べてしかるべきだし。

たった、
地面に接着しただけで
扱いが変わるなんて
なんて無念な様なのではと
少し胸があつくなりました。

食べてもらえない
おにぎりも無念だし、
食べ損ねたひとも無念だし。

こんなトリプル無念は
遭遇したくないものだと
月に報告したのです。

という報告でした。